「プログラミング」というと少し難しく感じるかもしれませんが、基本の考え方をマスターすれば誰でもできるようになります。
画像で分かりやすく説明していきますので、苦手意識がある方も、是非お読みください。
- プログラミングとは、コンピュータへ指示すること
- アルゴリズムはプログラムを通して課題解決するための手順のこと
- プログラミングは3つの基本「順次・分岐・反復」を理解すればできる
- フローチャートで設計図を作ればプログラムの内容を共有できる
プログラミングはコンピュータへのお願い
プログラミングとは、プログラミング言語やツールを使って、コンピュータを動かすための指示書(プログラム)を作ることです。
コンピュータは空気を読んだり、意図をくみ取ったりすることができないため、必要な動作を順序良く具体的に、また、正確に指示する必要があります。
アルゴリズム
コンピュータは与えられた指示(プログラム)を順番に実行して課題を解決します。この課題を解決するための手順を「アルゴリズム」といいます。
つまり、アルゴリズムは、目的を叶えるための方法のことです。
アルゴリズムには、プログラミングの基本となる「順次」「分岐」「反復」の3つを組み合わせて作ります。
プログラミングの基本は3つ(順次・分岐・反復)
アルゴリズムには、「順次」「分岐」「反復」の3つの基本からできています。
これらを組み合わせることで、いろいろなアルゴリズムを作ることができます。
次のアニメーションは、この3つの基本から作られています。スクラッチ(Scratch)のスクリプトと合わせて見ていきましょう。
プログラムは次のようになります。
プログラムを分解して、内容を理解していきましょう。
順次
順次処理とは、ひとつひとつの命令を順番に実行していく処理です。
①30歩動く→②「動いたよ」と1秒言う の通り、順番に実行しています。
実行した結果は次の通りです。中央から少し移動して、「動いたよ」と表示されています。
分岐(条件分岐)
分岐処理とは、条件によって実行の流れを変える、場合分けの処理です。
「もし~なら」が条件となります。この条件を満たした場合、180度回転を行います。満たさない場合は何も行いません。
実行した結果は次の通りです。右を向いていたネコが左を向きました。
反復
反復処理とは、ある条件を満たすまで同じ作業を繰り返す処理です。
「〇回行う」「◇◇が終わるまで行う」など、繰り返す条件を決める必要があります。
今回は「10回繰り返す」を条件とします。
プログラミングは「順次」「分岐」「反復」の組み合わせ
プログラミングは「順次」「分岐」「反復」の組み合わせでできています。
これまで見てきたブロックを組み合わせると、ネコが移動するプログラムが完成します。
フローチャート
フローチャートは、プログラムの始まりから終わりを、図形を使って表したものです。
コンピューターのプログラムを作る前の設計図のようなものです。
どんなアルゴリズムでもフローチャートに表すことができて、それを見ればだれもが同じように、そのアルゴリズムを実行できます。
フローチャートで使う記号は、日本ではJIS(日本工業規格)で定められています
ネコが動くプログラムをフローチャートで表すと、次のようになります。
まとめ:プログラミングは怖くない!
今回は、プログラミングの基礎知識を説明しました。
- 「順次」:ひとつひとつの命令を順番に実行していく考え方
- 「分岐」:条件によって実行の流れを変える、場合分けの考え方
- 「反復」:ある条件を満たすまで同じ作業を繰り返す反復の考え方
2020年から小学校でもプログラミング教養が必修となり、一般教養としてプログラミングを学ぶ人も増えました。
プログラミング的思考力やプログラミングスキルはこの先ずっと使えるスキルの1つです。
「苦手だな…」と思う方も、これを機にチャレンジしてみてください。