『ルビィのぼうけん』は4冊出版されているシリーズ本で、プログラミング的思考からコンピュータサイエンスまで幅広く扱っています。
子ども向けのプログラミング本として有名ですが、本当のところどうなの?と思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事は、次のような方におすすめです。
- プログラミング的思考って何?
- コンピュータについても簡単に知りたい!
- 難しい言葉が並んでない本が良いな!
- 『ルビィのぼうけん』が人気なのは知ってるけど、何が良いの?
『ルビィのぼうけん』作品紹介
好きな言葉は「どうして?」
想像力と行動力でどんなことだってできちゃう女の子、ルビィを主人公とする『ルビィのぼうけん』は4作品からなるシリーズ本です。
プログラミングやテクノロジーをモチーフとした可愛らしいキャラクター、色彩豊かなイラストなど、自然と興味が湧く工夫がされています。
簡単に要点をまとめてみました。
- プログラミングだけじゃない!シリーズを通してテクノロジーに関する幅広い知識を習得できる!!
- アクティビティ(練習問題)の量がすごい!しかも、可愛い絵で視覚的にもワクワクさせてくれる!
- 「大人が一緒に読む」という前提の本…かも!?
『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』
- さく:リンダ・リウカス、 鳥井 雪(翻訳)
- 出版社:翔泳社
- 判型/ページ:B5変/114ページ
- 発行日:2016-05-19
- 定価:本体1,8000円+税
- 対象年齢:4歳~11歳
- 絵本
- 練習問題(1~22)
- ルビィってどんな子?
- なぞのヒント
- ルビィの計画
- 雪ひょうの家
- やさい畑
- ロボットたち
- ジャンゴ
- こまったこと
- ルビィのおうち
- 用語集
あらすじ
「宝石を5つ、かくしたから、さがしてごらん。ぜんぶ見つけられるかな?」
ある日、ルビィはパパからの手紙を見つけ、宝石集めの冒険に出ます。
- 大きな問題を小さな問題に分ける
- ちらばった情報からパターンを見つける
難しく思える世界をときほぐして、取り組みやすくする方法・考え方を知るストーリーです。
『ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ』
- さく:リンダ・リウカス、 鳥井 雪(翻訳)
- 出版社:翔泳社
- 判型/ページ:B5変/88ページ
- 発行日:2017-04-11
- 定価:本体1,8000円+税
- 対象年齢:5歳~11歳
- 絵本
- 練習問題(1~26)
- コンピューターって何?
- コンピューターは何に使われる?
- 入れてー出す 機械
- コンピューターの中身、大事なのはどれ?
- オペレーティング・システムとアプリケーション
- ビット、論理ゲート、電気の信号
- コンピューターをまるごと見てみる
- 用語集
あるたいくつな日、ルビィは相棒のマウスとともにコンピューターの中を冒険に繰り出します。
きらきら明滅するビットたち、命令ばかりするCPUなど、様々な出会いを通じてコンピューターの部品の役目や動きかたを知るストーリーです。
『ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊』
- さく:リンダ・リウカス、 鳥井 雪(翻訳)
- 出版社:翔泳社
- 判型/ページ:B5変/98ページ
- 発行日:2018-12-21
- 定価:本体1,8000円+税
- 対象年齢:5歳~11歳
- 絵本
- 練習問題(1~33)
- インターネットってなんだろう?
- インターネットを支えるせつび
- インターネットのプロトコル(ルール)
- インターネット・サービス
- きをつけて!
- インターネットのしょうげき
- 用語集
ある雪の日、ルビィは雪でインターネットのお城を作ることにしました。
みんなで作る雪のインターネットは、どんな世界でしょう…?
インターネットの仕組みに触れ、安全で楽しいインターネットを「一緒に」作り出していくための正しい知識を知るストーリーです。
インターネットの仕組みに触れ、正しい知識を身につけて、安全で楽しいインターネットを「一緒に」作り出していく、初めの一歩になる絵本です。
『ルビィのぼうけん AIロボット、学校へいく』
- さく:リンダ・リウカス、 鳥井 雪(翻訳)
- 出版社:翔泳社
- 判型/ページ:B5変/98ページ
- 発行日:2020-03-24
- 定価:本体1,8000円+税
- 対象年齢:5歳~11歳
- 絵本
- 練習問題(1~31)
- AIはどこにある?
- 機械学習ってなんだろう?
- どうやって機械に新しいことをおぼえさせるの?
- 機械学習はどこで使われる?
- AIはどうやっていいと悪いを見分けるの?
- AIの世界で生きるということ
- 用語集
舞台は学校、テーマはAIです。
主人公のルビィがAIロボットを学校に連れていき、一緒に勉強する様子が描かれます。
AIやロボットとは何か、彼らはどのように学んでいくのかを知るストーリーです。
AIが当たり前になっていくこれからの時代、ロボットを友達のような存在として理解することは、人間とコンピューターの理想的な関係かもしれませんね。
著者について
こんな魅力的な方の本です!
リンダ・リウカスさん | フィンランドのプログラマーで作家、イラストレーター 世界中の若い女性にプログラミングの基礎を教える団体Rails Girlsの創立者 |
TEDのスピーチも素晴らしいので、こちらもぜひ見てください。
プログラミング的思考は身につくのか
2020年にスタートしたプログラミング教育の目的は、「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成」です。
『ルビィのぼうけん』には、プログラミングの「コード」は一文字も出てきません。
4歳~11歳の子どもが親と一緒に楽しめる工夫がされており、前半の「絵本パート」と、後半の「練習問題パート」を通じて、プログラミングに必要な考え方に触れることができます。
目指すところは同じと考えられますね。
後半の「練習問題パート」は、他のプログラミング絵本と比べても飛びぬけて多く、薄いドリルと同じくらいの充実度です!!
絵本を読みながら、繰り返し「練習問題パート」に触れることで、「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力」が鍛えられていきます。
『ルビィのぼうけん』特設サイト には練習問題で使える教材もダウンロードできますので、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
今回の記事では『ルビィのぼうけん』を紹介しました。
「プログラミングを、子どもたちが身近に感じ、楽しく学んでいける本があればいい」
このような思いから生まれたのが『ルビィのぼうけん』です。
お子様にとって、この絵本が、プログラミングやテクノロジーとの素敵な出会いの場になると良いなと思います。