子どものプログラミング本
『プログラムすごろく アベベのぼうけん』レビュー

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プログラムすごろく アベベのぼうけん レビュー!

「プログラミング教育が必修になっているらしいけど、家で何かした方が良いのかな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

次のように考えている人に向けて、プログラミング的思考を身に着けることができる絵本『プログラムすごろく アベベのぼうけん』を紹介します。

  • プログラミング的思考って何?
  • プログラミング教育の必修化って何するの?
  • 子ども向けプログラミング本が知りたい
目次

『プログラムすごろく アベベのぼうけん』作品紹介

『プログラムすごろく アベベのぼうけん』は上下巻から成るシリーズ本です。

簡単に要点をまとめてみました。

  • プログラムを進めることで物語が進んでいく
  • 楽しみながら「プログラミング的思考」が養われる
  • 「変数」「順次処理」「条件分岐」といったプログラミングの基本的な概念が理解できる

『プログラムすごろく アベベのぼうけん おどろきの上巻』

プログラムすごろく アベベのぼうけん 上巻 表紙
  • さく:佐藤雅彦、石澤太祥、貝塚智子
  • え:ダイスケ・ホンゴリアン
  • 出版社:株式会社小学館
  • 判型/ページ:大型本/80ページ
  • 発行日:2019-09-26
  • 定価:本体1,5000円+税
  • 対象年齢:5歳、6歳、7歳~大人
  1. アベベたび立ちのプログラム
  2. すすめ!おたまじゃくしプログラム
  3. 足元ちゅうい!まきばのプログラム
  4. そこなしぬまのプログラム
  5. とおせんぼオニのプログラム
  6. くばれ!ぼうしのプログラム

『プログラムすごろく アベベのぼうけん かんどうの下巻』

プログラムすごろく アベベのぼうけん 下巻 表紙
  • さく:佐藤雅彦、石澤太祥、貝塚智子
  • え:ダイスケ・ホンゴリアン
  • 出版社:株式会社小学館
  • 判型/ページ:大型本/88ページ
  • 発行日:2020-03-16
  • 定価:本体1,5000円+税
  • 対象年齢:5歳、6歳、7歳~大人
  1. じゃんけんこぞうのプログラム
  2. ペぺぺのプログラム
  3. フンでよごれたプログラム
  4. アベベとカーカとゲロロのプログラム
  5. けいさんプログラム/サイコロプログラム
  6. だっ出プログラム/むげんループプログラム

あらすじ

主人公・アベベは、ドドジ王国の王子。
アベベは立派な王になるため、父の残したプログラムに挑戦する旅に出ます。国を出るのがはじめてのアベベは、不安と希望を胸に冒険へと出発!

プログラムを読み解き、すごろくのマスの上を旅するアベベを動かしていくと、壮大な物語が進んでいきます。

『おどろきの上巻』では、「そこなしぬま」や「とおせんぼオニ」など数々の試練に挑む中でアベベが成長するとともに、読者はプログラミングの基礎である「変数」「順次処理」「条件分岐」を学んでいくことができます。

『かんどうの下巻』では、上巻からさらにパワーアップしたプログラムが登場します。

旅の途中で仲間と出会い、あまたの困難をくぐり抜けて、アベベは無事王となることができるのか!?

著者について

こんな魅力的な方々の本です!

佐藤雅彦さんNHK for School『ピタゴラスイッチ』『考えるカラス』『テキシコー』監修
過去には『だんご3兄弟』の作詞・プロデュース
石澤太祥さんNHK for School『Why!?プログラミング』『考えるカラス』『テキシコー』企画
貝塚智子さんNHK for School『ピタゴラスイッチ』企画・制作
絵本『コんガらガっち』シリーズ作者
ダイスケ・ホンゴリアンさん小沢健二と日米恐怖学会の絵本『アイスクリームが溶けてしまう前に(家族のハロウィーンのための連作)』を刊行
バンド『BBQ CHICKENS』ボーカル

プログラミング的思考は身につくのか

この本で身につくプログラミング的思考は以下の3つです。

  1. プログラムを解読する力
  2. 手順を組み立てる力
  3. 頭の中でシュミレーションする力

こうした思考は、コンピューター教育にとどまらず、普段の生活にも役立ちます。
例えば…

  • 買い物
  • 料理
  • 学校の準備

「なんだ、全然プログラミングぽくないじゃん」と思いましたか?

そうなんです!プログラミングで大事なことはパソコンに意味不明な文字列を入力することじゃなく、まさにこのプログラミング的思考の方なんです。

本書では、コンピューターを使わずにプログラミング的思考を身につけ、鍛えることができます。

コンピューターを使いこなすセンスは早めにつけておくに越したことはありませんが、考え方を学ぶ手段として本書はおすすめです。

プログラミング的思考を身につける効果的な3つの読み方

1. とにかく楽しむ!

本書は楽しめる工夫がたくさん施されています。
壮大な物語はもちろん、ネズミのカメラマンを探すゲームや他の登場人物のサブストーリーなども盛り込まれています。
まずは「プログラミング」を意識せずに、楽しんで読んでみてください!

楽しんで、好きになれば後の学び楽になります。難しいことは、後で理解すれば良いのです!

2. プログラミングに必要な要素を学

各章の中で登場するすごろくは、プログラミングに必要な要素である「変数」「順次処理」「条件分岐」をテーマにして作られています。

章末にある「学びの時間」ではテーマに関する簡単な説明が書かれていますので、「あぁ、こんな風に使うんだな」と意識してみてください。

3. 実践する

紙とペンを用意して、日常の中でプログラミング的思考を鍛えてみましょう!

STEP
目的を決めて手順を書く

目的:歯磨きをする
手順:以下のような手順を紙に書く(4~5個の手順から始める)

  1. 歯ブラシを握る
  2. 歯みがき粉を、少し歯ブラシに塗る
  3. 口をあけて、歯ブラシで歯を磨きはじめ、全部の歯を磨き終わるまでつづける
  4. うがいをする
STEP
指示ゲームを行う

Aさん:STEP1の手順を読み上げる

Bさん:指示された通りに動く(指示されていないことはしない)

STEP
結果を確認する

目的が達成できたか確認する

達成できればOK!できなかった場合は、STEP1の手順を見直して再度ゲームを行う

まとめ

今回の記事では『プログラムすごろく アベベのぼうけん』を紹介しました!

すごろくと物語を通してプログラミング的思考が楽しく身につく作りになっていて、非常に読みやすいです。

私も、初めてプログラミングした時のワクワクした気持ちを思い出しました。

プログラミングはとても楽しいものですので、「なんだか難しそう…」と身構えなくて大丈夫です!

ぜひプログラミングの世界に飛び込んでみてください!

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