好きな歌の歌詞を使ってタイピング練習できるように、Scratchでタイピングゲームを作りましょう。
他の曲でも歌詞を入れ替えるだけで応用できますので、ぜひ試してみてください。
Scratchがはじめての方は、アカウントを作ってから始めると簡単に作ることができます。
タイピングゲームを設計する
今から作るのは、「かえるの合唱」を使ったタイピングゲームです。
どのような動きをするのか知るために、チャレンジしてみてください。
素材と役割を決める
タイピングゲームを作るために必要な素材は大きく次の3つです。
素材 | 種類 | 役割 |
---|---|---|
ステージ | 出題中の背景、終了時の背景 | 全体管理 |
ストライプ:出題者 | カエル | 歌タイピングの問題(歌)を出す |
ストライプ:キー | アルファベット(A~Zの26文字) | 入力された文字の判定と行い、正解したキーを表示する |
動きを決める
タイピングゲームの動きと流れを簡単に決めましょう。
- 出題者:出題する(歌詞と歌詞のローマ字を言う)
- ユーザー:タイピングする
- キー:タイピングされたキーを表示する
- 出題者:入力内容が合っていれば「Greate!」と言いながら効果音を鳴らす
- 出題者:歌詞が終わるまで繰り返す
- ステージ:歌詞がすべて終わったら終了時の背景にする
タイピングゲームを作る準備をする
スクラッチにログインし、リミックスするためにタイピングゲームのプロジェクトを表示します。
「リミックス」を押してリミックスします。
プロジェクトの中に素材が揃ってるので、順番に内容を確認していきましょう。
タイピングゲームを作る
タイピングゲームに必要な素材とプログラムを確認します。
共通の変数
プログラムで使う変数の用途と設定値を確認しましょう。
変数名 | 用途 | 設定値 | 種類 |
---|---|---|---|
キー押下フラグ | ユーザーによるキー入力の有無を管理するフラグ | 0:キー入力無し 1:キー入力有り | グローバル |
入力キー | ユーザーによって入力されたキー | a,b,c… | グローバル |
歌詞行カウンター | 歌詞の行数を管理するカウンター | 1~リストの行数 | グローバル |
行内文字数カウンター | 歌詞の行の中の文字数を管理するカウンター | 1~行の文字数 | グローバル |
移動フラグ | 歌詞を次の行へ移動するかどうか管理するフラグ | 0:移動しない 1:移動する | グローバル |
ストライプ:ステージ
タイピングイベントを取得する
ユーザーが入力したときに、「入力した」という情報と入力したキーの種類を取得しておきます。
図と同じブロックをa~zの26文字すべてで用意します。
問題を作成する
問題を作成するためにリストを使います。「歌詞」リストには歌詞を一定のかたまりに分けて追加していきます。
ブロック定義を使うとリスト追加の範囲が分かりやすくなります。
回答を作成する
回答を作成するためにもリストを使います。「ローマ字歌詞」リストには「歌詞」リストに対応するようにローマ字を追加します。
背景を設定する
今回は出題中の背景と終了時の背景を準備して、終わりが分かりやすいようにします。
ストライプ:出題者
問題を出題する
出題者は「歌詞」リストを使って問題を出します。正解した場合は、「Greate!」と言います。
ストライプ:キー
入力キーを判断して正解した文字を表示する
ユーザーが入力したキーを一文字ずつ判定し、正解した場合はキーを画面に表示していきます。
文字の表示にはクローン機能を使います。
タイピングゲームの動きを変更する
「カエルの合唱」ではなく、「ちょうちょう」のタイピングに変更してみましょう。
ストライプ:出題者のコスチュームを蝶々に変更する
出題者のコスチュームを追加して、蝶々に変更します。
ステージで問題と解答を変更する
定義「歌詞をつくる」ブロックで歌詞を追加します。
ちょうちょう
ちょうちょう
なのはにとまれ
なのはにあいたら
さくらにとまれ
さくらのはななの
はなからはなへ
とまれよ
あそべ
あそべよ
とまれ
定義「ローマ字歌詞をつくる」ブロックでは、歌詞に合わせてローマ字を追加します。
TYOUTYOU
TYOUTYOU
NANOHANITOMARE
NANOHANIAITARA
SAKURANITOMARE
SAKURANOHANANANO
HANAKARAHANAHE
TOMAREYO
ASOBE
ASOBEYO
TOMARE
「🏁」を押して、「ちょうちょう」の歌詞をタイピングできるか確認してみましょう。
うまく動きましたか?
他の歌詞でもぜひチャレンジしてみてください。
まとめ:タイピングは継続が大事
タイピングのスピードと正確性の向上には、何より継続が大事です。
タイピングゲームを使って、楽しみながら継続できると良いですね。
Scratchでの開発が楽しかった方は、他のゲームも作ってみてください。